ヒュッゲなティーサロン

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台風と老いた親

台風19号が去った翌日は、まさに台風一過、嘘のように青空が広がっていました。幸いなことに、私が暮らしている地域は、何事もなく、普段通りの生活がスタートしましたが、今回、色々と考えさせられた事がありました。

 

 

遠く離れている時

台風上陸前日、突然、幼友達から電話がありました。彼女は、仕事でスペインに出張中。現地でも、日本に台風が上陸するとニュースで流れているので、気になり実家(東京)のお母さんに連絡したものの、固定も携帯にもつながらない。お母さんは、もうすぐ80歳になろうという年齢です。もしや台風が来てしまったのか?何かあったのか?と心配して私に連絡をしてきました。こちらからも、彼女のお母さんに連絡してみると伝え、翌日を迎えました。

朝からTVはもちろん、ネットからも状況を調べていたのですが、おばさん(いつもこう呼んでいます。)の地区が、高齢者や避難に時間がかかる人に対し、早めに避難準備を促す避難勧告レベル3になっていたので、早々連絡してみると、知らないとのこと。

こちらで、調べられることは伝えようと思い、避難先、避難準備品、また、避難時には、念のため、停電に備え、プレーカーを切ることなどを確認しながら電話でやり取りをしました。後日談として、おばさんのご近所さんとは、日頃から仲良く付き合っているらしく、いざという時は、一緒に行動をとると話し合ったそうです。

結局、避難所に向かう必要もなく、台風一過、青空の下、家にしまった植木鉢を何度も往復しながら元の場所に置いたそうです。

因みに、幼友達が連絡しても通じなかったのは、台風が来る前に、大切に育てている植木鉢の植物を、運んでいる最中だったそうです。

また、別の友人も同様のケースで、1人暮らしのお母さんを心配していました。

私の両親は、既に他界しましたが、友人達のご両親は、介護が必要となる年齢に達しています。本当は、老いた親のそばにいてあげたい。または、すぐに駆け付けたいはずですが、それぞれの事情により出来ないこともあります。

 台風が上陸した日、おばさんと話しながら、遠い親戚より近くの他人とはよく言ったもの。核家族、独居老人が多数を占める現代において、身内に代わる、協力し合える環境は必要であり、人との繋がりは大切だなと痛感しました。

また、SNSを利用する高齢者は少ないでしょうが、LINEやメールよりも、直接声を聞ける電話が一番安心するんだなと感じました。