期待という罠
前回投稿した「お茶日記」を編集しながら、写真や資料をまとめる作業を通して、その時、気づかなったことに気付いたり、お茶日記のヒントが見つかったり、過去が教えてくれることってあるんだな~と、改めて思いました。
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今は、お休み中ですが、お茶会を開催するようになった頃、来て下さる方が、忙しい日常を離れて、ゆったりとくつろげるような会にしたいなと思っていました。
満足してくれるかな?と、自問自答しながら、内容に合わせて、茶葉選びやお茶菓子、テーブルセッティングなど準備する時間が好きでした。
一方、料金を頂く以上、適当では申し訳ありません。どこか緊張感があったことも事実。「もし○○になったら」と気になり、準備万端整えなくてはと意気込み過ぎていた面もありました。
「どうしてあれこれ気をまわし過ぎたのかな~」
こんな時は、鏡のように心を映し出す「セルフセラピーカード」を参考に、カードを引いてみました。
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期待のメッセージ
アメリカ人の心理学者チャックスペザーノ博士が創案された、セルフセラピーカードの中に、「期待」というカードがあります。
カードの中の人が、登頂に旗を立てています。
この人頑張っているな!と解釈できますが、もしも、喜びや達成感を感じることなく、「まだまだ」と自分を責めてしまう傾向が強い場合、「罠に陥っている」と、カードは教えています。
期待の罠
ここでの期待は、「~すべきだ」「こうでなければならない」という完璧主義的なイメージをさします。
過去、重要な時に満たされなかった欲求と関係していることがあり「完璧でないものは、失敗だ」という思い込みが、達成したことを否定して、自分で欲求不満を作ってしまう。いつの間にか、怖れや自分を認められない意識が強化されてしまうというのが、罠の仕組みです。
どうしたらいいの?
- 自分へ期待をかけることから離れて、自分の基準で、目標設定してみる。
- 最高ではなく、最善を選択する。
- 「これだったら出来る」と決めたことに、100%フォーカスすると効率が上がる。
セルフセラピーカードのベースとなるビジョン心理学を教えて下さった先生から「あえて失敗を選択してみては」と言われたことがあるんですけど、きっと私の中の期待の罠を見抜いていたのでしょう。
肩の力を抜いて、一人楽しむ一杯のお茶同様、誰とでもゆったりと過ごしたい。こんな風に気楽になれると、不安感ではなく、ワクワク感が沸いてきます。
今日の一杯
長寿のお茶と言われる松葉茶は、くせがなくすっきりとした飲み心地です。