ミルクティー (茶葉選び 産地編)
美味しいミルクティーを作るために、こんなことを知っていると役に立ちますよ~ という意味で、テーマ別に連続投稿しています。
このところ、ちょっと間が空いてしまいましたが、、すみません(;'∀')
お料理でも何でもそうだと思いますが、用意する材料の特徴を知ることって大切ですよね。今日のテーマは、茶葉の選び方産地編です。
おさらいになりますが、前回は、代表的な茶葉の形状について、それぞれの形から、お茶の特徴を知ることができるという内容でした。
よろしければ、過去投稿を参考にしてみて下さい。
tokyo-teasalon-mori.hatenablog.com
<お茶の名前>
皆さん、”ダージリン”というお茶を知っていますか?
紅茶は詳しくないけど、
「ダージリンなら聞いたことがある。」
「カフェのランチの後、出てきたお茶だった。」
「人からもらったことがある。」
などなど色々なシチュエーションで登場してくる紅茶の代名詞的存在ですが、このダージリンという名前は、お茶そのものの名前ではないんです。
インドのダージリン地方で作られているお茶ということで、場所の名前になります。
例えば、インドのアッサムは、アッサム地方で生産されているお茶
セイロンのウバは、スリランカのウバ地方で生産されているお茶
という具合に。
日本の緑茶も、埼玉県のお茶所として有名な狭山茶があり、京都の宇治茶などもそうですね。また、各メーカー独自のネーミングで販売されているフレーバードティーやブレンドティーでさえ、どこかのお茶産地で生産された茶葉を使っているわけです。
<ミルクティーにおすすめの産地は?>
世界のお茶産地では、それぞれの個性を持ち合わせ、芳醇で上質なお茶が作られていますが、ここでは、ミルクとの相性に絞り、選び易く、合わせやすいものを産地別にご紹介します。
《インド》
ダージリンと言えば、世界的な紅茶の産地ですが、春、夏、秋と季節に応じて、個性は様変わり。春(ファーストフラッシュ)は、新緑の季節をイメージするような青々しい香り。夏摘み(セカンドフラッシュ)は、「紅茶の女王」と称される芳醇な味わい。そして、秋(オータムナル)は、春、夏と比較し、甘味を感じるマイルドな風味で、ミルクと相性のよい茶葉としておすすめです。
アッサム
インド北東部に位置するアッサム地方は、最大規模の茶畑が広がるインド国内最古のお茶産地になります。前回の形状編に登場してきたCTC製法が主流で、ミルクに負けない濃厚なコクが特徴。マサラチャイにもぴったりです。
《スリランカ》
ルフナ
セイロン紅茶として親しまれている紅茶大国ですが、特に、南部に広がるルフナ地方のお茶は、アッサム同様こくがあり、ミルクと合わせやすく、中東や西アジア圏内で好まれていることから、大変需要が高く、スリランカを代表するお茶の一つです。
《アフリカ》
意外と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、アフリカのお茶生産量は、世界の中で、ベスト3入りするほどのお茶大国です。殆どCTCという形状で生産されていて、アフリカの大地を思わせるようなボディーのしっかりとした風味が特徴的。
他にもおすすめはありますが、これらは、まず外れることはないと思うので、ひとつの楽しみ方として、興味のある産地から選び、茶葉によりミルクティーの違いを味わってみて下さいね。