せめてお茶で旅気分
誰でも気楽に行かれるようになった海外旅行ですが、コロナの影響で難しくなりました。
旅と言えば、昭和の頃、「兼高かおる世界の旅」という番組を、家族揃って見ていました。旅番組の草分け的存在と言える長寿番組で、30年ほど続いたそうです。
兼高かおるさんは、既にお亡くなりになられましたが、ジャーナリストとして活躍された方です。
お若い世代の方は、ご存知ないでしょうが、「知ってる!見ていたわ~」という方もいらっしゃるのでは😄
特に、印象深かったことは、兼高かおるさんが美人であり、語学堪能、そして、美しい山の手言葉で語られていたことを覚えています。
さわりだけですが、こんな動画を見つけました。
今日は、せめてお茶で世界をぐるりと一周、お茶の伝播をご紹介しますね。
お茶は、中国から世界に広がったことは、よく知られていますが、その国のお茶を意味する単語の発音から、どのようなルートで伝わったのかが分かります。
ルートは2つ。陸路と海路
(手持ち資料が古くなったので、キリンホールディングHPから拝借しました。)
陸路経由
広東から陸路経由で、お茶が伝わった国では、広東語の「茶」の発音cha「チャ」が元になっています。
地図の通り、日本、韓国、チベット、モンゴルなど「チャ」と類似した呼び名になっています。
東西文化の交易ルートであったシルクロードを渡り、どれだけの時間と人員、労力をかけ、貴重なお茶が運ばれていたのか、そこには、数々のストーリーが眠っていることでしょう。
因みに、インドと言えば「マサラチャイ」が有名ですが、マサラとはスパイス、チャイは「お茶」のことです。
チャイを作りたい方は、過去ブルグを参考にしてみて下さいね。。
tokyo-teasalon-mori.hatenablog.com
海路経由
福建省の港、アモイ地方から海路経由で、お茶が輸入されていたヨーロッパ圏では、福建省で「te」「テ」と呼んでいることから、これに類似するように「テ」「テー」「ティ」などと呼ばれるようになりました。
地図にはありませんが、ポルトガルは「cha」「チャ」と呼んでいます。それは、当時、ポルトガルの植民地であったマカオ(広東省)から、お茶を輸入していたためでした。
ということで、今日は紅茶を一杯。「ティー」を頂きました。😄