ティーダイアリー「節分」と「神農」そして「豆茶」
昨日は節分。
節分と言えば「豆まき」。豆まきと言えば「大豆」
何故大豆になったのか、諸説色々あるようですが、その中の一つ「神農本草経」(しんのうほうぞんきょう)とも関係があることを知りました。
実は、お茶と深い関係がある書物でもあり、ティースクール初日、最初の講義に出てきた「神農本草経」という名前を憶えていたので、ちょっと気になりました。
まだ、読んではおりませんが(;´∀`)
神農本草経とは
「神農本草経」は、紀元前に書かれた、中国最古の医書(薬書)であり、この中で、「大豆は「鬼毒」を消し痛みを止める」と記されていることが、由来の一つとされています。
「味噌汁は朝の毒消し」毎朝1杯の味噌汁で健康に。という意味ですが、味噌の原料の大豆は、食物繊維が豊富、植物性タンパク質も摂取でき、味噌は発酵食品でもありますからいい事尽くめです。
なるほど納得!
偉大なり「神農」
「神農本草経」の著者は「神農」
医薬、農耕、商業に至るまで、幅広く人民に教え伝えたことから、医薬、農耕の祖として祀られていますが、世界で初めて「お茶」を発見した人物!でもあります。
どうしてお茶を発見したのか
神農は毎日、山野を駆け巡り、様々な植物を採取。効果効能を調べるために、自ら口に含み、日々70回も毒にあたったそうです。
ある日、毒にあたった神農は、木の下で休んでいると時、沸かしている湯の中に葉が舞い落ちてきたのですが、そのまま飲んでみると解毒することができました。知らぬまま煎じて飲んだ葉、それが「茶」であったのです。
このように、お茶は、薬用として扱われるようになりましたが、日本にも、こんなことわざがあります。
「朝茶に別れるな」お茶は体にいいので、毎朝飲め。という意味です。
豆茶
せっかくなので、節分らしいお茶を用意しようと思い、豆茶を淹れてみました。
どんなお茶に仕上がるのか分からなかったけれど、まずは、やってみよう。
出来るだけ、手元にある材料で用意するのが私流なので、今回は、小豆、黒豆、大豆のみ。
作り方(1人分)200ml
1.大豆は布巾にくるみ、熱湯をたっぷりかけ、30分放置。
2.大豆の水分を軽くふき取り、鍋で、噛めるくらいになるまで炒ります。
3.黒豆、小豆も、それぞれ、弱火で10分ほど気長に炒ります。
4.鍋に分量の水を入れ、黒豆、小豆、大豆(各小1)を加え、煮立ったら、
弱火で5分ほど煮詰めて出来上がり。
豆独特の甘みがあり、優しいあじわいでした。次回は、茶葉を加えてみようと思います。
豆をつまみながら、すっかり豆まき忘れ、慌てて「鬼は外、福は内」と言いながら、またつまみ食い。いい加減な節分となりました。